いつもご来店いただき、誠にありがとうございます。
研究室の大原です。
【はじめに】
前編では「レザースニーカーにも保革は必要」というお話をしました。
レザースニーカーの新しいお手入れ法~保革オイルは必要?おすすめケアも紹介
「スニーカー=ノーケアでOK」と思っていませんか?実は革靴と同じように、レザースニーカーにも“保革”が必要なんです。
今回は実践編として、ビジネスシーンでも活躍するレザースニーカーにぴったりな保革方法をご紹介します。
本格的な革靴ケア用品に慣れていない方でも大丈夫!
塗るだけで簡単に、しかも自然なツヤ感が出るスニーカーのための保革ケアなら、誰でも気軽に取り入れられます。

今回使用するのは、スクワランベースのJEWEL1923コンディショニングオイル。
天然由来成分99.5%で、スクワラン・精製ラノリン・蜜蝋を配合した保革油です。
べたつかず、軽やかに革に浸透し、ビジネススニーカーのようなスマートな見た目を損なうことなく、自然なツヤをプラスできます。
VIOLAシュークリームのような“しっかり磨き込む”本格ケアはハードルが高い…
LAQ2オールインシューケアスプレーのようにビジネスシューズに求められるツヤは、不要だけど…
そんな方にこそ、この保革油の“さりげない仕上がり”がぴったりです。
【手順】
ビジネススニーカーの保革、3ステップでOK
それでは、実際の使い方を見ていきましょう。
➀表面のホコリ・汚れを落とす
柔らかいブラシや乾いた布で、表面についたホコリや汚れを軽く落とします。
②保革油を少量、布にとる
適量なオイルを布やスポンジに取ります。
最初から塗りすぎると、革がベタついたり、コンディションの低下につながるため「少しずつ」が鉄則です。
②革全体にやさしく塗り伸ばす
力を入れずに、円を描くようにやさしく塗り伸ばしていきます。
ポイントは、「ツヤを出す」のではなく「革にうるおいを与える」気持ちで塗ること。
仕上げに乾いた布で軽く拭き取ると、さらっと自然なツヤが現れます。
【使用後の革の変化】
実際に保革油を使った後の革は、
「ほんのりしっとりとした質感」「光を当てるとわかる程度の自然なツヤ感」「触ったときに柔らかさが戻っている」のを実感できます。
「やりすぎない」からこそ、ビジネスシーンにふさわしい清潔感のある足元が演出できます。

左足はコンディショニンオイルを塗布し乾拭きした状態、右足は未塗布のままの比較画像です。
【よくある質問】
Q. どのくらいの頻度で使えばいいですか?
→ 週に1回程度が目安です。乾燥が気になる季節は、2~3回履いたら1回の使用でもOKです。
Q. スエードやヌバックには使えますか?
→ いいえ、こちらのオイルは一般的な革(表革、合成皮革)専用のため、スエードやヌバックなどの起毛革にはご使用いただけません。
Q. 使ったあと、すぐ履いても大丈夫?
→ しっかり拭き取りをすれば問題ありません。もしベタつきが気になる場合は、数時間乾燥させてから履くのがおすすめです。
【まとめ】
ビジネススニーカーを清潔感のある大人の一足に保つためには、定期的な保革が大切です。でも「本格的なお手入れは面倒」「ギラギラしたツヤはちょっと…」という方には、この保革油の“ちょうどいい仕上がり”がきっとフィットするはずです。
革を乾燥や劣化から守りつつ、スニーカーらしさを残した絶妙な“ちょうどよさ”を、ぜひ一度お試しください。
