いつも皆様のご来店有難うございます。 オレンジヒールの栗原です。
年末になると、身の回りのものを少しずつ整えたくなる季節ですね。
私も長年使った二つ折り財布を手放し、思い切って新しい革財布を迎え入れました。
最近はキャッシュレス化もぐっと進み、以前のような厚みのある財布を持ち歩く機会が減ってきました。そこで今回は、カード収納を重視した、パスケースのようにスマートなスリム財布へ乗り換えることにしました。
せっかくの新しい相棒なので、長く気持ちよく使えるよう「セットアップのお手入れ」をしていきたいと思います。
この記事が、皆さんの今年使った財布をキレイにして新年を迎えるためのヒントになれば嬉しいです。
今回私が新しく迎えたのが、このスリムタイプのレザーウォレットです。


写真の通り、とてもコンパクトで、上部にカードスロットがまとめられたミニマルなデザイン。表面の革は、落ち着いた深いグリーン。革の質感もしっとりしていて、触れるとほんのり柔らかい感触です。
新品でもお手入れする理由
新品の財布はそのまま使い始めても問題ありませんが、私は最初のセットアップケアを必ず行うようにしています。
理由はシンプルで、
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仕上げのクリームが浸透しやすい
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汚れの付きにくい状態を作れる
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使い始めから革を美しく保ちやすい
といったメリットがあるからです。
今回のようなスムースレザーは特に、軽く整えてあげるだけで艶が均一に出て、見た目の印象がグッと良くなります。
この財布に行ったケア内容(簡単3ステップ)
1. まずはデリケートクリーナーで軽く汚れ落とし
新品でも細かな埃や指触りの皮脂が残っていることがあるため、やさしいタイプのクリーナーで全体をサッと拭き取ります。
そこで今回使用したのは、ジュエル アルコット JEWEL ARCOT デリケートレザー用 ソフトクリーナー。
色落ちやシミになりにくく、革にやさしいデリケートレザー用のクリーナーです。
強いクリーナーは革の風味を損なう可能性があるので、デリケートレザー用が理想です。
使用後の様子を見ると、ほんのり色が抜けていますが、革本来の風合いはしっかり保たれています。
これでクリームをきれいに乗せるための下準備が整いました。
2. 補色クリームで深みをプラス
今回の財布は深い色味なので、少し補色するだけで革に奥行きと落ち着いたツヤが出ます。
「ジュエル アルコット JEWEL ARCOT レザーモイスチュア」は色を自然に整えながら保湿できるので、新品ケアにもぴったり。
水分を多く含むクリームが革へ自然に浸透し、しっとりとした保革効果と、ほんのり色を整える補色を一度に叶えます。
布に少量のクリームを取り、革の表面へ薄く塗布します。クリームの伸びが良いため、この大きさの財布なら指先で軽く拾った程度の量でも一面を十分に仕上げられます。
仕上げに「ブリン BRIN 靴手入仕上げミット」で全体を軽く磨き、余ったクリームを取り除きつつ、自然なツヤを仕上げます。
こちらが仕上がりになります。

新品ということもあり劇的な変化はありませんが、触れてみると革がいっそう柔らかく、もっちりとした質感に整いました。色味もわずかに深みが増したと思います。
特に新品の“セットアップケア”は、これから長く使っていくための大切な土台づくり。ひと手間かけるだけで見た目も手触りも変わり、革との付き合いがより楽しくなります。
今回使用したシューケア用品は以下の通りです。
1.ジュエル アルコット JEWEL ARCOT デリケートレザー用 ソフトクリーナー
2.ジュエル アルコット JEWEL ARCOT レザーモイスチュア
3.ブリン BRIN 靴手入仕上げミット
皆さんも年末のひとときに、ぜひお手持ちの財布を労ってあげてください。
