雨の後・定期的なレザーソールのケア

雨の後・定期的なレザーソールのケア

いつもたくさんのご来店を頂き有難うございます。

営業部の會田です。

スニーカーを履く機会が多かった夏が終わり、ようやくと秋の気配が感じられるようになり、レザーシューズを履く機会が増えてきました。

雨予報が出ている日には極力レザーソールのシューズは履かないようしておりますが、夕方からの雨によりしっかりと濡れてしまったレザーソールです・・・

ソールには砂利が詰まり、見た目も個人的に許せない状態・・

雨に濡れ乾いた後のレザーは革の線維が痩せ細り、柔軟性が失われている状態。

(おしぼりが乾いてパリパリになっている状態を思い浮かべてください。)

この柔軟性が乏しい状態で履き続けるとレザーソールは屈曲部のひび割れやコバの歪みが生じてしまいます。

今回はレザーソールが雨に濡れた後のケアをご紹介致します。

定期的なケアも必要なのでご参考にして頂けましたら幸いです。

こちらはMADE IN SPAINのホーキンスのローファー・・・スペイン製はあまり見かけない珍品ですかね?

オーソドックスなスタイルで、フィット感の大変良いお気に入りの一足です。

レザーソールはドイツ製 Rendenbach(レンデンバッハ) Jr.社のオークバークにオールソール交換しております。

靴の購入価格よりソールの価格の方が高くなったという珍現象・・⁈

 

まずは革に食い込んだ砂利・土、ゴミはコシのある豚毛ブラシを使ってしっかり取り除きましょう。

湿らせたタオルで水拭きをし汚れを拭き取ります。レザークリーナーを使うのも◎

  

ヴィオラ ソールエッセンを塗付用のハンドルブラシで塗り伸ばします。

水拭き後の革の表面が湿った状態で塗るとムラなく、均一にクリームを塗り伸ばせます。

今回はブラウンのレザーソールなのでカラーはブラウンで仕上がりの美しさも求めます。

ソールエッセンは乳化性クリームでW/O型(ウォーターインオイル)と呼ばれる水がオイルに包まれている構造のクリームです。

このW/O型は高い防水力と効果の持続性が特長の重量感?のあるクリームです。

乾燥したレザーソールはクリームの吸い込みが良すぎるので少々多めにクリームを塗ることになりますが、ケチらずにしっかり塗り込んでください。

最後にブラッシングをしてクリームをしっかり浸透させます。

染料がじんわりと浸み込みレザーの風合いも高まります。

クリームを多めに塗った直後、少々べた付きが残る場合は半日ほどなじませてください。

因みに、仕上げにカッサ棒(ツボ押し棒)で擦って表面のザラ付きを均すというプロフェッショナルな人もいらっしゃいます・・

完成です!!

仕上げミットで磨き込むと仕上がり感がさらにアップします。

多少の雨シミは残りましたが、この仕上がり感・・柔軟性が回復してさらに仕上がりも美しい満足度の高いクリームです。

(階段の登り降りの際は土踏まず部分を使わず、キズを付けないよう心がけています。)

レザーソールの劣化を防ぐ実感を得られ、仕上がりの良さで自己満足にも浸れるレザーソール専用保護クリーム。

レザーソールをこよなく愛する皆様に是非使って頂きたい逸品です。

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