ヌバックのスニーカーのお手入れをサボって汚れてしまいました

ヌバックのスニーカーのお手入れをサボって汚れてしまいました

いつもたくさんのご来店を頂きまして、有難うございます。スタッフの齋藤です。

私はスニーカーの中で、アディダスのスタンスミスの形やソールの踏み心地が足に合うので、大変愛用しております。

そんな中でも一目惚れして購入したヌバック素材の1足。

とても大切に履いていたのですが、年末年始のバタバタでお手入れをサボってしまいました。。

全体的に汚れ、毛が寝てテカリも出ていて、部分的な掠れ汚れもあります><。



起毛革の場合、溶剤系のクリーナーは必ずダメージが出るので使いたくないのですが><。やむを得ず使用することにします。

今回はしっかりとお手入れをすることにしました。
溶剤を使用してクリーニングをする時は、面倒ですが必ず靴紐も解いて下さい。


(1)ホコリ落とし

クリーニング前には、必ずホコリ落としブラシでホコリを落として下さい。
ホコリを落とさずにクリーナーをかけると表面のホコリを奥に落としてしまいます。



・使用商品 ジュエル 靴用ブラシ(白毛)
https://ec.orange-heal.com/products/3604001


(3)部分汚れのクリーニング


部分汚れは革にダメージの少ない消しゴムタイプのクリーナーで落とします。
まさに消しゴムを使う容量で落とします。

ソール部分の汚れも一緒にこすって落とします。

消しカスが出ますので、ホコリ落としブラシで綺麗に落とします。



・使用商品 ジュエル スニーカークリーンスティック
https://ec.orange-heal.com/products/2307004


(4)全体汚れのクリーニング


今回はレザー家具用のクリーナーで有名なユニタス社のレザーマスターシリーズからレザークリーナーを使用しました。泡で洗うタイプのクリーナーになります。


・使用商品 レザーマスター レザークリーナー
https://ec.orange-heal.com/products/1073002



スポンジにクリーナーをとり泡立てるように揉みこみ、泡を円を描くように革にのせていきます。



泡が汚れを浮かしていることをイメージして、そっと泡や水分を綺麗な布でぬぐい取ります。



・使用商品 お手入れクロス 3枚セット
https://ec.orange-heal.com/products/3799000


靴が乾燥していたり、汚れが酷い時は泡はすぐに消えてしまいます。そういった場合は靴全体ではなくパーツごとに作業をすると、お手入れがしやすいです。

今回の靴の場合は、乾燥も汚れも酷かったため、上記のお手入れを繰り返しました。



だいぶ綺麗になりましたが、乾くと同時に乾燥と色褪せが気になってきました。


(5)補色・防水・防汚


ヌバックは乾燥すると色が白っぽくなり、栄養の入った防水スプレー等を噴きかけるだけでも色がある程度戻ります。

ですが今回は乾燥だけでなく色自体も白くなってきていたので、補色をすることにしました。

・使用商品 ヴィオラ スエードカラースプレー
https://ec.orange-heal.com/products/2002301

靴の中が補色されないように(靴下に色移りします)布や新聞紙等を靴の中に詰めてから作業をします。

色はベージュにしました。染料タイプなので乾いた時に色が足りなければ、重ねて噴くことが出来ます。

乾いた後に栄養効果のある防水スプレーをかけます。起毛革の場合は汚れた後のお手入れよりも汚れないためのお手入れが断然おすすめです。

・使用商品 ヴィオラ スエードコンディショナー
https://ec.orange-heal.com/products/2002300

 


左がスプレーを拭いた方で、右がまだの方です。違和感なく補色されて栄養も入りました!


(7)仕上げのブラッシング


テカリの出ているところは毛が禿げたのではなく、毛が汚れで寝てしまって固まってテカリが出ていることがほとんどです。

起毛革用のブラシのゴムブラシ面で毛を立てるようにトントンと拾い上げます。
毛が戻ってきたら全体を優しくブラッシングします。

ブラッシングの方向によって少し色が変わりますが、どちらにするかはお好みになります。

・使用商品 イピ スエード ヌバック ハンドルブラシ
https://ec.orange-heal.com/products/3604006


完成です!


新品のように綺麗にとはいきませんが、大事にしてきた革の風合いを残したまま良い状態に戻せました。



泡で洗うというのはソフトなイメージですが、しっかりと汚れが落ちました。


【ポイント】

・事前にホコリを落とす
・部分汚れとソールの汚れ落としを先に行う
・補色と防水は靴を手に取ってスプレーを立てて使う

反省点としてアイレット(紐穴)に泡が入って取りにくかったので、綿棒を用意しておけば良かったと思いました。

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